――右下に映し出された映像――
海岸。
白い装甲の仮面の戦士が、コウモリを思わせる赤い怪物と戦っている。
だが、赤い怪物の放つ光線で装甲は砕け散ってしまった。
苦しそうに呻く変身の解けた男。怪物が歩み寄る。
「塵になるがいい。」
男は必死に立ち上がろうとするが、よろめき膝をついてしまう。
「止めろぉ!」
叫び声に怪物が振り向く。
マフラーを巻いた男がよろめきながら怪物に向かっていく。
「ワタル!」
「変身!」
ワタルのもとに金色の小型のコウモリと龍の怪物が集い、彼と一つとなって‘変身’する。赤と金に輝く鎧。背中には真紅のマントが翻っている。
叫び声を上げ、怪物に向かっていくが歯が立たない。
「ワタル、一人じゃ無理だ。コウモリモドキ、もう一度力を貸せぇぇぇっ!」
その声に応え、ワタルのもとにいるのと同じような姿の赤い小型のコウモリの怪物が飛んでくる。
「命が惜しくないのか?ガブリ!」
そう言って男の手に噛み付く。男の顔に模様が浮かび上がる。
「父さん!駄目だ!父さん!!」
怪物に首を締め上げられながら、金色の戦士が悲痛な叫びを上げる。
「変身。」
ワタルの声に耳を貸さず、変身する男。その姿は赤黒い点を除けばワタルの変身した姿に良く似ていた。
「貴様…!」
二人の仮面の戦士と互角以上に戦う怪物。
その様を、赤ん坊を抱いた黒尽くめの女が見ている。
その顔は悲壮感に満たされている。
「ワタル!オトヤ!」
戦いを続ける二人と一匹。
――ダメだ父さん。戦っちゃダメだ!死んじゃうよ!――
――戦いに集中しろ、ワタル――
――でも…――
――迷うな。これは俺とお前、親子でする最初で最後の仕事なんだ――
――父さん――
――ワタル。人に流れる音楽を守れ。その為に戦え。ワタル、大切なものを守る為に、男は戦うんだ――
――ワタル、貴方は私の代わりに、あの人から受け取らなければならない。命を――
――そうだ。僕は父さんの声に導かれてずっと戦ってきた。父さんと一緒に戦う事が、父さんと一緒の時間を生きる事が、命を受け取るって事なんだ!――
「父さん!」
駆け寄る金色の戦士。二人は決意を新たに近付いてくる怪物に突っ込んでいく。
怪物が赤い光弾を何発も放つが、怯まずに突き進む。
「「どぅああぁぁぁ!!」」
二人の拳が怪物を吹き飛ばす。
赤黒い戦士がポーズを取ると、足元に緑色の紋様が浮かび上がり、それが怪物に放たれ、磔にする。
「行くぞ、ワタル。」
「うん。父さん。」
赤黒い戦士が取り出した笛をベルトに留まっているコウモリに噛ませる。
「ウェイクアップ、ツー!」
金色の戦士が腕に留まっている龍の尻尾を引っ張る。
「ウェイクアップ、フィーバー!」
二人で同じポーズを取った後、空高く舞い上がり、月をバックに跳び蹴りを食らわせる。
吹き飛んだ怪物は黒いレザースーツの男に姿を変えた。
赤ん坊を抱いた女の方へと這っていく。
「マヤ…。お前は…俺の物だ。一緒に…地獄へ行こう。」
そうして翳した手から赤い光線を放つ。
然し、マヤの抱く赤ん坊の顔に模様が浮かび上がり、バリアを張ってそれを跳ね返した。
「新しいキングの誕生だ。」
赤ん坊の手に紋様が出現する。
「いつの日か必ず、俺の息子が、お前達を倒す。」
そう言い残すと、男はステンドグラスのようになって砕け散った。
赤黒い戦士が膝をつく。
「父さん!」
変身を解いた二人。ワタルがオトヤの肩を持って歩いている。
「大丈夫だ。」
それを突き放つオトヤ。
「良くやったな、ワタル。」
「父さん。」
オトヤの肩に手を置くワタル。
と、ワタルの手が透けていく。
「どうやら、お別れのようだな。」
見詰め合う二人。そこにマヤも歩み寄る。
「心配しないで。ワタル。」
「そうだ心配すんな。俺は死なない。これからの人生を楽しむさ。」
そう言って岩肌を登るオトヤ。
「人生を楽しむってどういう事?分からないよ!僕は未だにどうやって生きていけばいいか分からないんだ。」
「お前は、俺がブラッディ・ローズに籠めた祈りを聴いたんじゃないのか?」
「僕も同じ祈りを籠めたよ。人は音楽と同じ。それを守りたい。そうやって生きていきたい!」
オトヤは岩肌のてっぺんに立つ。ワタルもそれに続こうとする。
「分かってるじゃないか。それでいい。」
「その音楽はどうやったら聴こえるの?」
「甘えるな!それは自分で考えろ、ワタル。」
「別れたくないよ。父さん!」
然しワタルの願いも空しく、彼はその場から姿を消した。
「馬鹿ねぇ、オトヤ。死にそうなぐらい苦しいのに。我慢して。」
「息子の前で、カッコ悪い姿を見せられるか。」
家の中。ワタルはそこにいた。
「父さん…。」
赤い光球が街に降り注ぎ、大量の怪物がそこから姿を現す。
バイオリンが震え、響く。
それを見やるワタル。
――ワタル、人の中に流れる音楽を守れ。美しいものを守れ。行け。戦え、ワタル!――
「うん。父さん。」
九つのモニターの映像を見終え、八雲紫は考えていた。
(世界は…私に何を見せようと?九つの物語はどれも余りに断片的で正直情報として少なすぎる…。九つに共通しているのは人を襲う怪物が存在する事と、それらと戦う仮面の戦士がいるって事くらいか。)
然しそれらの共通点から何を見出せばよいというのか。
怪物も人に味方をしているようなものもいれば、知性を感じられないものもいた。
仮面の戦士の方も見た目に色々と類似点は見受けられるが、だからといってそこから導き出されるものはこれといって無い。
(あと分かる事は…これらが全てフィクション、お芝居だという事だけね。)
実際の映像に後から効果音やBGMを入れたという可能性も完全に否定出来るわけではないが、あのような怪物が街で暴れたなどと、そんな事実があれば外の世界を良く観察している自分になら気付けている筈だ。
そうしてあれやこれやと考えていると、九つのモニターを一つの大きなモニターとして、新たな映像が流れ始めた。
写真のフィルムの中を様々な映像が映っていく。
トンネルの中を走るバイク。
赤と黒の装甲に、緑の眼をした仮面の戦士がバイクを女の近くに停める。
手にした剣で怪物を斬りつける戦士。
跳び蹴りの体勢に入る戦士。
画面に背を向ける戦士。
複数の怪物に殴りかかる戦士。
その映像に、ナレーションの声が被る。
――新番組、仮面ライダーディケイド――
ビルの前に立つ戦士。
――別々の世界に生まれた九人の仮面ライダー――
『カブト』と共にいた青い『仮面ライダー』を筆頭に数々の仮面ライダーが荒野を走る。
爆発が起きる荒野の中をバイクで走る二人の仮面ライダー。
横並びで走っている数人のライダーが爆発に吹き飛ぶ。
――今、その世界が一つとなる――
首からカメラを提げた黒服の男が、腰にベルトを巻き、最初の緑の眼の仮面ライダーの顔が描かれたカードを胸の前に翳す。
夜の街を、ワタルが空を指差しながら歩く。
今度はナレーションではなくワタルの声が被る。
「ディケイド、貴方は九つの世界を旅しなければいけません。」
オレンジ色のニット帽を被った女が雨の中、怪物達から逃げ惑う。
老人の驚いた顔のアップ。
「それが、世界を救うたった一つの方法です。」
警官隊の後ろから飛び出すクウガ。
クウガと戦う緑眼の仮面ライダー。
瞳とその身体を共に黒く染めたクウガと戦う緑眼の仮面ライダー。
首からカメラを提げた男に掴みかかるオレンジのマフラーの男。
薄暗い洞窟の中、眼鏡をかけた怪しい男。
そしてまた別の誰かの声が被る。
「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!」
カブトが複数の怪物を斬りつける。
黄色いディスクのような眼の仮面ライダーが怪物を斬りつける。
緑眼の仮面ライダーのアップ。
「変身!」
首からカメラを提げた男がカードを翳す。
――1月25日、朝八時スタート――
「…九つの世界。九人の仮面ライダー。…世界を救う。十人目の、ディケイド?」
紫は何かに気付き、立ち上がる。
「…まさか、世界が私に伝えたいのは…。この幻想が意味するものは…。」
そこで、紫は目を覚ました。
起きてすぐに布団を抜け出し、台所に向かう。
「藍、いる?」
そこでは九本の狐の尾を生やした少女が食事の準備をしていた。
「ゆ、紫様!?どうなさったんですこんな時間に。いつもならまだ寝ていて…」
彼女は八雲藍(やくもらん)。
八雲紫が使役する式神で、最強の妖獣と言われる妖狐である。
「橙はいるかしら?」
橙(ちぇん)というのは式神たる八雲藍が使役する式神で、化け猫の妖獣の少女である。
式神を子供と見なすならば、紫にとっては孫という事になる。
「いえ…いつもの猫の里でまた統制を取ろうとしていると思いますが。」
「なら、急いで行って連れ帰ってきなさい。そして私が戻るまでここで待機。」
「お出掛けになるのですか。」
紫は窓の外の空を見る。
「夢を見たの。きっとよくない事が起こるわ。」
「紫様が、自らお調べになると。」
前述の通り、八雲紫は普段しょっちゅう寝ている。
そして寝ている間、結界の管理やその他諸々の雑用を藍に任せっ放しにしている。
「えぇ。私の考えが正しければ、これから起こる‘異変’は人間達だけでは解決出来ないかもしれない。それに…」
「それに?」
紫が窓の外から藍に視線を移す。
「緋想の異変の時よりも、きっと厄介よ。幻想郷が…消滅しかねない。」
「! …橙を、連れて帰ります。」
そう言い終わらない内に、藍は家を飛び出していた。
「相変わらずの親バカね。でも、今回はそれくらいの方がいいかもしれない。」
そして紫も、幻想郷の空へと飛び立った。
妖怪の山。
幻想郷にある最も大きな山で、そこには外の世界の人間達とも大差無い技術を持つと言われる各種天狗や河童が独自の社会を築いている。
その上空を、猛スピードで飛ぶ影が一つ。妖怪の山社会で記者の役割を担う鴉天狗の射命丸文(しゃめいまるあや)である。
彼女は今日も、その幻想郷最速のスピードで、何か新聞のネタになる事は無いかと飛び回っていた。
「おや?あれに見えるは……。」
何かを見付けた文が急降下する。
「あややややややや。これはこれは。妖怪の賢者が山に何用です?」
文が見付けたのは紫だった。低空を飛ぶ紫に並んで話し掛ける。
「あら天狗。私に何か御用かしら?」
「それは今私の方が質問したんですが。」
「私は別に山に用があるわけじゃないわ。」
文は探るような目つきで紫を見る。
「本当に?いつぞやの緋想の異変のような事でもあるのではないですか?貴方が用も無く出歩くとは考え難いのですが。」
「失礼ね。私だって散歩くらいしますわ。もっとも今こうして飛んでいるのは貴方の言う通り異変が起きつつあるからですけど。」
その言葉を聞き、文の目が輝く。
ペンとメモ帳を取り出し、取材を開始する。
「異変が起きつつある、と。それは貴方がこれから起こすという事ですか?それとも、何かの予兆を掴んだのですか?」
「後者よ。でも、具体的に何が起こるのかまだ分からない事が多いの。丁度いいから号外でも出して警戒でも呼びかけてくださらない?そうしたらもう少し詳しく教えて差し上げますわ。」
「む。珍しいですね。貴方が積極的に他の妖怪に協力を依頼するとは。…いいでしょう。どうやら只事では無さそうです。それでは早速詳しい事を――」
ゴン、と鈍い音が響き、文が何かにぶつけた頭を抑える。
見ると、二人の前方には奇妙な壁が出来ていた。透明な壁の向こう側の景色が歪んで見える。
「いててて。何ですこれ?貴方の言う異変と何か関連が?」
「…そのようね。何が起きるか分からないわ。少し離れましょう。」
少しだけ壁と距離をあけ、それを観察する二人。
「向こう側が歪んで見えますね。結界か何かでしょうか?」
「というよりは、境界ね。」
「境界?幻想郷と外の世界とを隔てる境界は山よりずっと先ですし、貴方のスキマ空間でもないですよね?何の境界なんです?」
そう聞きながら、文はこの歪みを撮っておこうとカメラを取り出し、ファインダー越しに覗き込む。
と、歪みの中から何かが飛び出してくる。
「っと。何だ?一体。」
飛び出してきたのは人間の男だった。黒い服を着て、首からはカメラを提げている。
「人!人ですよ!服の感じからして外来人みたいですが。」
文の驚く声に男が気付く。
「飛んでる…!?お前達、人間じゃないのか。ここはどこだ!」
紫が地上に降り立ち、男を見詰める。
「ここは幻想郷よ。…やっぱり、夢で見た男ね。仮面ライダーディケイド。」
「!? お前、俺を知ってるのか?」
紫の隣に文も降り立つ。
「ちょ、ちょっと私にも説明して下さいよ。何がなんだか…」
と、三人の周りに突然歪みの壁が幾つも現れる。
「な、何です…?」
そしてそれらの中から人型の怪物達が何匹も現れ、襲い掛かってきた。
文は手にした団扇で風を巻き起こし、襲い掛かる怪物達を吹き飛ばす。
「ちょっと!いきなり問答無用で襲い掛かってくるなんてどういう了見ですか!」
然し怪物達は唸りをあげて再び襲い掛かってくる。
「くっ!知性は無いんですか知性は!」
「無駄だ。こいつらは滅びや崩壊という現象でしかない。言葉なんて通じないぞ!」
怪物達の攻撃を避けながら男が叫ぶ。
「滅び…?不吉な。これが異変だっていうんですか、貴方は。…?どうしたんです?」
「…参ったわね。境界を弄って思考を読み取ってやろうと思ったのだけど…出来ないわ。それにこの辺りの空間が非常に不安定になっている。スキマを使うのも危ないわね。」
「…『境界を操る程度の能力』が使えないと?」
「こいつら相手には直接には効果が無いし、間接的な使用も何を引き起こすか分からない。事実上使えないのとほぼ同義ね。貴方の『風を操る程度の能力』なら吹き飛ばしたりは出来るみたいだけど、相手が現象である以上物理的な攻撃では倒しきれないわね。」
「…それって絶体絶命なのでは?」
「大丈夫よ。こちらの世界の常識が通用しない相手でも、彼なら何とか出来る筈よ。」
怪物達の攻撃を避け、弾幕を張って近付けさせないようにしつつ、紫は男を指差す。
「お前達、やっぱり人間じゃ無いみたいだが、少なくとも俺の敵ではなさそうだな。この状況についてもある程度分かっていそうだし…助けてやるからそこらへん後で説明しろよ。」
「えぇ。こちらも聞きたい事があるの。片付いたら話し合いましょう。」
男はカメラを思わせる形状のベルトを取り出し腰に巻く。
そしてベルトの横に付いたブックホルダーを開き、カードを一枚取り出し胸の前に掲げる。
カードには緑眼の仮面ライダーの絵が描かれている。
「変身!」
カードを翻し、ベルトに差し込む。[KamenRide,Decade]の音声と共に男の周りに九つの仮面ライダーの虚像が現れる。
それが男のもとに集束してゆき、カードに描かれていた仮面ライダーへと変身が完了する。
「幻想郷でこれほど訳が分からない事だらけなのは初めてです。何なんですかこの歪みは、怪物は、そして彼は!」
その言葉に緑の視線が文に送られる。
「俺は…通りすがりの、仮面ライダーだ!覚えておけ!」
そしてディケイドは視線を怪物達に戻し、ブックホルダーをベルトから取り外してその形状を剣状に変えて斬りかかっていった。
「仮面…ライダー…。」
暫くその戦いを眺めていた文は自身の記者としての使命を思い出し、その姿を写真に収めていった。
紫は弾幕で怪物の注意を引き付けたりしてディケイドの戦いをサポートする。
ディケイドが再びブックホルダーからカードを取り出し、ベルトに差し込む。[AttackRide,Slash]の音声が流れ、攻撃力の強化された斬撃により怪物達が次々と倒されていく。
「さて、最後の一匹だ。」
然し、ディケイドがブックホルダーからカードを取り出そうとしたその時、突然変身が解除され、人の姿に戻ってしまう。
「何!?変身が…解けただと!?」
そこに怪物の殴りかかる。
男は吹っ飛び、その拍子にベルトが外れて文の胸に当たって地面に落ちる。
「クソッ!おい、早くそいつをこっちに!」
「はっ、はい!」
文が慌ててベルトを拾う。
と、ベルトと文のカメラが眩しく輝き出す。
余りの眩しさに目を逸らす。
輝きが収まり視線を戻すと、ベルトとカメラは一つに融合していた。
「え、えぇっ!?」
驚きの声を上げる文。紫と男も目をみはる。
「なん…だと…!?………そうか。大体分かった。」
男はそう呟くと、襲い掛かる怪物と組み合う。そして、文に向かって叫んだ。
「おい!そいつで俺がさっきやったようにして戦え!!」
「え?えぇ~っ!?」
「早くしろ!!」
ベルトを見詰める文。
「…記者は事件に直接関わるべきじゃないんですが、そうも言ってられませんね。」
先程の男の動きを真似してベルトを巻き、カードを取り出す。
「変身!」[KamenRide,Decade]
文の姿が男と同じ仮面ライダーディケイドのものになる。
違う点を挙げるとすれば、胸に膨らみがある点だけだ。
「変わった…。よし!行きます!」
男と組み合っている怪物を右ストレートで吹っ飛ばす。
ブックホルダーからカードを取り出す。
「これでいいんですか?」
「あぁ。」
カードをベルトに差し込む。[FinalAttackRide,DeDeDeDecade]
怪物とディケイドとの間にカードの裏面に描かれていたマークを印した複数の光のカードが現れる。
「跳べ!」
男の声に跳び上がるディケイド。光のカードもディケイドと怪物の直線上を維持する。
空中で回転しキックの体勢を取る。足の先が一枚目の光のカードに触れると一気に加速がかかり、怪物はその蹴りによって爆発四散した。
その様子を見ながら、紫が呟く。
「これから…ね。」
次回、東方仮面祭
「門矢士(かどやつかさ)。俺の名前だ。ディケイドは今はアンタの役割だ。」
「サボらない兎は、亀には負けない。」
「バニーガールね。人では無いって言っても、可愛いんならO.K.かな。」
「仮面ライダー…。外の世界の生んだ幻想。」
「私の独占スクープですね。」
「アンタ、私に釣られてみる?」
第二話「兎詐欺と亀」
全てを破壊し、全てを繋げ
東方仮面祭は、フィクションです。登場する人物・団体等は「この世界」に存在する人物・団体等とは同一ではありません。
また、この作品は上海アリス幻樂団(ZUN)の「東方Project」及び東映の「平成仮面ライダーシリーズ」の二次創作です。出来うる限り設定や人物の性格・口調等は原作に準ずるようにしてはいますが、筆者の解釈の仕方や勘違いや物語上の都合等で差異はどうしても生じます。そういったものを受け付けない方は読んで文句を言わずに、読まずにスルーして下さいませ。